
Together AI
Together AIとは?
Together AI:オープンソース生成AIとモデル開発インフラのリーディングカンパニー
2022年6月に設立されたTogether AIは、生成AIモデルの開発と利用のための包括的なインフラを提供する企業です。ChatGPTに匹敵するオープンソースモデルや大規模なトレーニングデータセット、そしてモデル開発を加速させるアクセラレータなどを提供することで、生成AI分野の発展に大きく貢献しています。本記事では、Together AIの提供するサービス、機能、そしてそのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
ツールの概要
Together AIは、オープンソースの生成AIモデルと、その開発・運用を支援するインフラを提供することに特化した企業です。同社は、大規模言語モデル(LLM)の開発・トレーニング・推論を効率化するための技術開発に注力しており、その成果として、以下の主要製品を提供しています。
- RedPajama-INCITE: ChatGPTに似た高性能なオープンソース大規模言語モデル。
- RedPajama-Data-v2: 30兆トークンという膨大なデータ量を誇る、オープンソースのトレーニングデータセット。このデータセットは、RedPajama-INCITEのトレーニングに使用され、モデルの高精度化に貢献しています。
- FlashAttention v2: 大規模言語モデルのトレーニングと推論を高速化するアクセラレータ。メモリ効率を大幅に改善し、より大規模なモデルの開発を可能にします。
主な機能と特徴
Together AIの主な機能は以下の通りです。
- RedPajama-INCITEの提供: 誰でも自由に使用できる高性能なオープンソースLLMを提供することで、AI技術の民主化を推進しています。
- RedPajama-Data-v2の提供: 大規模言語モデルのトレーニングに必要な高品質なデータセットをオープンソースで提供することで、研究開発を促進しています。30兆トークンという規模は、モデルの性能向上に大きく貢献します。
- FlashAttention v2の提供: トレーニングと推論の速度と効率を大幅に向上させるアクセラレータを提供することで、開発者の負担を軽減し、イノベーションを促進します。
- 生成AIスタートアップ向けクラウドコンピューティングサービス: 大規模モデルのトレーニングや推論に必要な高性能なコンピューティングリソースをクラウド上で提供しています。
- オープンソースAIモデル構築プラットフォームの開発: 開発者が独自のオープンソースAIモデルを構築・カスタマイズできるプラットフォームの開発を進めています。
利用可能なプラン・料金
現時点では、Together AIのサービスに関する具体的な料金プランは公開されていません。 オープンソースモデルやデータセットは無料で利用できますが、クラウドコンピューティングサービスの利用料金については、個別見積もりが必要となる可能性があります。
使用例やユースケース
Together AIの技術は、様々な分野で活用できます。
- 大規模言語モデルの研究開発: RedPajama-INCITEとRedPajama-Data-v2は、LLMの研究開発を行う研究者や開発者にとって貴重なリソースとなります。
- 生成AIアプリケーションの開発: RedPajama-INCITEをベースとしたチャットボットやテキスト生成アプリケーションの開発が可能です。
- カスタマイズされたAIモデルの構築: 提供されるプラットフォームを利用して、特定のタスクに特化したカスタムモデルを構築できます。
メリット・デメリット
メリット:
- オープンソースであるため、誰でも自由に利用・改変できる。
- 高性能なモデルとデータセットを提供することで、研究開発を促進する。
- FlashAttention v2による高速化で開発効率が向上する。
デメリット:
- 料金プランの詳細が公開されていない。
- クラウドサービス利用時のコストが不明瞭な場合がある。
- オープンソースゆえのサポート体制の限定性がある可能性がある。
類似ツールとの比較
Together AIは、Hugging Face HubなどのオープンソースAIモデルのプラットフォームと類似していますが、独自開発の大規模言語モデルとデータセット、そしてFlashAttention v2による高速化技術を提供する点で差別化を図っています。他の商用クラウドプロバイダーと比較した場合、オープンソースに特化したアプローチが特徴です。
本記事の情報は公開情報に基づいて作成されており、最新情報と異なる可能性があります。最新の情報はTogether AIの公式ウェブサイトをご確認ください。
Together AIの使い方
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